「配当金がもらえるETFって気になるけど、実際どうなの?」
最近そんなふうに思い始めた方に向けて、この記事では“高配当ETF”の代表格である【VYM】についてやさしく解説していきます。
僕自身、現在はeMAXIS Slim 全世界株式(通称オルカン)をメインで積み立てていますが、FIRE後の資産配分を考える中で「VYM」も選択肢のひとつとして注目し始めました。
まずは、VYMがどういうETFなのかを初心者目線で整理していきますね。
VYMってどんなETF?
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、アメリカの高配当企業に広く分散して投資できるETF(上場投資信託)です。
- 運用会社:バンガード社(世界的に有名な資産運用会社)
- 投資対象:米国の大型・中型株のうち、配当利回りが高い銘柄
- 銘柄数:約400社
- 信託報酬:年0.06%
- 分配金:年4回(3月・6月・9月・12月)

ちなみに「ETFってなに?」という方は、以下の記事で基本をやさしく解説しているので、あわせてどうぞ👇
VYMの魅力①:配当金がもらえる
VYMの最大の魅力は、年に4回もらえる【配当金】です。
保有しているだけで、3・6・9・12月に分配金が口座に振り込まれます。
たとえば…
- 配当利回りはおおよそ3%台(時期によって前後あり)
- 年間に受け取れる金額は「保有額×配当利回り」でざっくり計算可能
- 定期的なインカムゲイン(現金収入)があると安心感がある



VYMの魅力②:信頼性と安定性
高配当株というと「リスクが高そう」と感じるかもしれませんが、VYMは意外と堅実な企業で構成されています。
主な上位銘柄:
- ジョンソン&ジョンソン(医薬品)
- P&G(生活用品)
- エクソンモービル(エネルギー)
- JPモルガン(金融)
どれも聞いたことのある企業ばかり。
生活に密着した業種が多く、景気の波にもある程度耐えられる構成です。
このあたりは、「オルカン」と比べたくなるところですよね。
全世界株式との違いが気になる方はこちらの記事も参考にどうぞ👇
VYMの魅力③:分散されているのに低コスト
VYMには400社以上が組み込まれていますが、手数料(信託報酬)は驚くほど安いです。
- 年0.06%という超低コスト
- 1,000万円を運用しても年間600円程度の手数料
- 自分で個別株を買うよりも効率的で簡単



注意点①:為替リスクがある
VYMは米国ETFなので、ドル建てです。
そのため、為替の影響を受けます。
- 円高になると資産の価値が下がる可能性
- 配当金もドルで受け取る → 円換算での変動あり



「為替リスク込みで米国ETFを持つ意味」については、今後検討しているSCHDの記事でも詳しく触れる予定です。
注意点②:税金がやや複雑
VYMで受け取る配当金には、日本とアメリカ両方の税金がかかります。
- 米国で10%、日本で20.315%(合計で約28%)
- ただし確定申告で「外国税額控除」すれば、米国分は一部取り戻せる



このあたりの「税金がかからない仕組み」で運用したい方は、iDeCoや新NISAを使った全世界株式の積立が有利です👇
こんな人に向いているETF
VYMは、以下のような人に特におすすめです:
- 配当金を受け取りながら運用したい人
- FIRE後に“使える現金収入”を重視したい人
- 株価の値上がり益だけでなく、定期的な収入がほしい人
- 米国株に興味はあるけど、個別株には手を出しにくい人
僕がVYMを検討している理由
最後に、僕自身がなぜVYMに注目しているかも少しだけ触れておきます。
現在は「オルカン」を中心に、毎月20万円を夫婦で積み立てています。
ただ、FIRE後にそのオルカンを取り崩すのって、正直ちょっと不安もあります。



今はまだVYMを購入していませんが、50歳以降に【オルカン:VYM:SCHD=4:3:3】のような形で配分することを検討中です。
おわりに
VYMは、高配当かつ低コストで米国企業に分散投資ができるETF。
投資初心者にも扱いやすく、将来の選択肢としても有力な存在だと感じています。
今はまだ「積み立て期」なので、全世界株式のような成長資産を中心にしていますが、
FIRE後には“現金収入がある投資”も心強い味方になるはず。



「配当金も選択肢に入れてみたいな」と思った方は、VYMをきっかけにぜひETFの世界も覗いてみてください!
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