高配当ETFといえばVYMやSCHDが有名ですが、その陰で「静かに増配を続ける優秀なETF」があります。
それが【DGRO(iShares Core Dividend Growth ETF)】。
実はこのETF、FIREを目指す人や将来の配当生活を考える人にとって、かなり頼れる存在なんです。
今回はそんなDGROの魅力や特徴、他のETFとの違い、そして僕ならどう使うかまでまとめて紹介します!
DGROの基本スペックまとめ
まずはざっくり概要から。
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | iShares Core Dividend Growth ETF |
ティッカー | DGRO |
運用会社 | BlackRock(ブラックロック) |
設定年 | 2014年 |
経費率 | 0.08% |
配当利回り | 約2.5〜3.0%(2025年現在) |
銘柄数 | 約400 |
分配頻度 | 年4回(3・6・9・12月) |
投資対象 | 5年以上連続で増配し、配当性向が過剰でない米国企業 |

DGROの構成銘柄とセクター分布
DGROは約400銘柄に分散投資していますが、主な構成銘柄は以下の通りです(2025年7月時点)。
トップ10構成銘柄(比率)
銘柄名 | 業種 | 比率(目安) |
---|---|---|
マイクロソフト | IT | 約3.5% |
アップル | IT | 約3.2% |
ジョンソン&ジョンソン | ヘルスケア | 約2.8% |
JPモルガン・チェース | 金融 | 約2.7% |
エクソンモービル | エネルギー | 約2.3% |
P&G | 生活必需品 | 約2.2% |
ファイザー | ヘルスケア | 約2.0% |
コカ・コーラ | 生活必需品 | 約1.9% |
シスコシステムズ | IT | 約1.8% |
メルク | ヘルスケア | 約1.7% |
セクター分布もかなりバランスが良く、「金融・IT・ヘルスケア・生活必需品・エネルギー」などがまんべんなく含まれています。
DGROの強みを深掘り!
✅ 1. 増配実績ありの優良企業に厳選投資
DGROの魅力は何といっても「配当を着実に伸ばしてきた企業だけ」に投資していること。5年以上の増配実績に加えて、配当性向が高すぎない(無理して配当を出していない)企業を厳選しています。
→ 減配リスクが低く、長期で安定した配当成長が期待できるのが強み!
✅ 2. セクター偏りが少なく“守備力高め”
例えばSCHDは金融や工業に偏りがちですが、DGROはセクター分散が非常に優秀。



✅ 3. 長期リターンも悪くない
DGROは設定以来、年率約10%前後のリターンを記録しています(トータルリターン)。
高配当ETFにありがちな「配当はいいけど値上がりしない」という悩みも少なく、値上がり益+配当のバランスが良いのも特徴です。
他のETFとの比較(VYM・SCHD)
🔽 特徴比較表
特徴 | DGRO | VYM | SCHD |
---|---|---|---|
増配企業に投資 | ◎ | △(高配当重視) | ◎ |
配当利回り | ◯(2.5〜3.0%) | ◎(3.0〜3.5%) | ◎(3.5〜4.0%) |
セクター分散 | ◎ | ◯ | △ |
経費率 | 0.08% | 0.06% | 0.06% |
銘柄数 | 約400 | 約400 | 約100 |
値上がり益 | ◎ | ◯ | ◎ |



👉 SCHDの詳しい紹介はこちらの記事で
DGROの弱点・デメリットは?
もちろん注意点もあります。
- 配当利回りはやや控えめ
→ 今すぐ配当がほしい人には物足りないかも - NISAでは買えない(米国ETFのため)
→ 特定口座での運用が前提になります - 為替リスクあり
→ 円安・円高の影響を受ける点は米国ETF共通
DGROをFIRE戦略でどう使う?
FIRE後の配当収入を考えるなら、DGROは以下のような使い方ができます。
✅ 例:ポートフォリオ構成案
商品 | 割合 | 目的 |
---|---|---|
SCHD | 30% | 高配当&増配の主力 |
VYM | 30% | 安定配当の柱 |
DGRO | 20% | 着実に育つ増配枠 |
VT | 20% | 世界分散・成長枠 |
DGROは、“年々配当がじわじわ増えていく安心感”を補う役割で使うのがおすすめです。



まとめ:DGROは“堅実に育つ配当ETF”
「高配当ETF=利回り重視」と思われがちですが、DGROは“未来の配当を育てる”タイプのETF。
✅ DGROはこんな人におすすめ!
- 配当よりも安定成長を重視したい人
- FIRE後の収入を「じわじわ増やしたい」人
- SCHDやVYMを補完するETFを探している人
- 増配ETFで分散投資を強化したい人
「地味に、でも確実に」資産を育ててくれるDGRO。
この記事をきっかけに、あなたのポートフォリオに“静かに強い選択肢”を加えてみませんか?



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