
「毎月の配当が欲しい!」という人に人気のETFが、JEPQです。ナスダック銘柄+カバードコール戦略という特徴で、高配当と値動きのバランスがユニークです。
目次
JEPQの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF |
ティッカー | JEPQ |
運用会社 | J.P.モルガン |
設定日 | 2022年5月3日 |
信託報酬 | 年率0.35% |
投資対象 | ナスダック100構成銘柄+カバードコール戦略 |
分配頻度 | 毎月 |
純資産額 | 約286億ドル(2025年8月時点) |
仕組みと投資戦略
JEPQは、ナスダック100構成銘柄に投資しつつ、「カバードコール戦略」という方法を使っています。
カバードコール戦略とは?
カバードコール戦略は、株を保有しながら、その株をあらかじめ決めた価格で売る契約(コールオプション)を他の投資家に売る方法です。
- 株を持っている人が「この株を○○円で買う権利(コールオプション)」を売ることで、オプションプレミアム(手数料のようなお金)が得られる
- 株価が急騰した場合は、あらかじめ決めた価格でしか売れないため、利益には上限がある
- 一方、株価が横ばい〜やや上昇の局面では、安定した収入を得やすい



つまり「株価の伸びには限界があるけど、毎月の収入が安定しやすい」という戦略なんですね!
コールオプションとは?
コールオプションとは、「将来この株を◯◯円で買う権利」を売買できる金融商品です。
- 権利を買う人は、そのためにプレミアム(手数料)を支払う
- 権利を売る人(この場合はETF)は、その収入を得られる
- 株価がその価格を上回った場合、売る義務が発生する
この仕組みにより、JEPQはカバードコールで安定的なオプション収入を毎月分配に回しています。
メリット
- 毎月の安定的な分配金(直近12ヶ月利回り:約11〜11.4%)
- ナスダックの成長銘柄に投資しつつ、値下がりリスクの一部をオプション収入で補える
- AUMは約286億ドルと規模・流動性ともに十分
注意点・デメリット
- 株価が急上昇した場合、利益に上限がある(カバードコールの特性)
- ハイテク中心でセクターが偏る(ナスダック100依存)
- 信託報酬はVYMやSCHDより高め(0.35%)
他のETFとの違い
ETF | 主な投資対象 | 分配頻度 | 利回り傾向 | 株価上昇余地 |
---|---|---|---|---|
JEPQ | ナスダック100+カバードコール | 毎月 | 非常に高い(約11%) | 限定的 |
VYM | 米国大型バリュー株 | 年4回 | 中~高 | 比較的安定 |
SCHD | 高配当成長株 | 年4回 | 中程度 | 成長性あり |



VYMやSCHDは株価の伸びもしっかり狙えるけど、JEPQは「毎月配当」という安心感が強みですね!
もしVYMについて詳しく知りたい方は、過去記事👇
また、SCHDについては👇
で詳しく解説しています。
まとめ
JEPQは、「ナスダック+カバードコール」×「毎月分配」の組み合わせで、高いインカム+安定性を重視する投資家に向いているETFです。
株価上昇の余地は限定的ですが、キャッシュフローの安定を重視したい人には魅力的な選択肢になります。
- 株価の成長よりも、安定した配当収入を重視
- 毎月配当で家計管理がしやすい
- 他のETFと組み合わせて配当月を分散可能
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