
「高配当ETFもいいけど、もっと攻めた投資も気になる!」
そんな方に向けて今回は【QQQ(インベスコQQQトラスト)】を紹介します。
QQQは米国のナスダック100指数に連動するETFで、アップル・マイクロソフト・エヌビディアなど、世界をけん引するIT銘柄に一気に投資できるのが特徴です。
目次
QQQの基本情報
- 運用会社:インベスコ
- 対象指数:NASDAQ100指数
- 信託報酬:約0.20%
- 上場市場:NASDAQ
- 分配利回り:1%未満
- 設立:1999年
ナスダック100は、ナスダック市場に上場する時価総額上位100銘柄(金融除く)で構成されています。
そのためIT・ハイテク企業に集中投資する性質があります。
QQQの構成銘柄(上位10社)
銘柄 | 比率(概算) |
---|---|
マイクロソフト | 約9% |
アップル | 約8% |
エヌビディア | 約7% |
アマゾン | 約5% |
メタ(旧フェイスブック) | 約4% |
アルファベットA | 約4% |
アルファベットC | 約4% |
テスラ | 約3% |
ブロードコム | 約3% |
コストコ | 約2% |
上位10銘柄だけで全体の約50%を占めるため、ハイテク株の影響を大きく受けます。
QQQの魅力(メリット)
◆ 世界最先端の成長株に一括投資できる
アップル・マイクロソフト・アマゾン・エヌビディア・メタ…といった、米国を代表する成長株にまとめて投資可能。
AIやクラウドといった成長テーマの中心を押さえられます。
◆ 圧倒的なリターン
- 過去10年の年平均リターンは約15%前後(S&P500の約11%を上回る)
- 直近のAIブームでも大きな伸びを記録
「米国の成長の果実」を効率的に享受できるETFです。
◆ 知名度と流動性の高さ
QQQは世界的に人気があり、取引量も非常に多いため安心して売買できます。
QQQの注意点(デメリット)
◆ 値動きが激しい
ハイテク株に偏っているため、暴落時の下げ幅はS&P500以上になることも。
2000年のITバブル崩壊時は約8割下落した歴史もあります。
◆ 高配当ではない
分配利回りは1%未満と低く、インカムゲインを重視する人には不向きです。
FIRE後に生活費を配当で賄うタイプの戦略には合いません。
◆ 集中投資による偏り
上位10銘柄で構成比率の約50%を占めており、アップルやマイクロソフトの影響を強く受けます。
FIRE目線でQQQをどう考える?
- FIRE前:資産形成期には「攻めの投資」として一部をQQQに充てるのはアリ。長期で大きなリターンを狙える。
- FIRE後:生活費を安定的に得たい時期には不向き。配当が少なく、値動きも激しいため、VYMや楽天SCHDなど「配当ETF」と組み合わせるのが現実的。



僕自身はFIRE後のメインには考えていませんが、資産形成期に「もっと攻めたい!」という人には有力な選択肢になると思います。
まとめ:QQQは“攻め”のETF
QQQは、
- 成長株に集中投資できる
- S&P500を上回る成績
- 世界を代表する企業に一括投資
という大きな魅力がある一方、
- 値動きが激しい
- 配当が少ない
- 集中投資のリスク
というデメリットも抱えています。
FIREを目指すなら、「攻める部分はQQQ」「守る部分は高配当ETF」と役割分担して取り入れるのが現実的です。
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