
SPYDとは?超ざっくり基本情報!
「SPYD(SPDR ポートフォリオS&P500 高配当株式ETF)」は、S&P500構成銘柄のうち配当利回りの高い上位80銘柄に投資するETFです。運用会社はステート・ストリート(State Street)。
- 設定:2015年
- 分配月:年4回(3月・6月・9月・12月)
- 経費率:0.07%
- 保有銘柄数:約80
- ウェイト:等金額型(均等)
他のETFと違って「利回りの高さだけ」を基準に機械的に選んでるのが特徴ですね。
SPYDってどんな会社に投資してるの?
SPYDは、S&P500銘柄の中から配当利回りの高い上位80社に自動で投資しています。業績や成長性は見ずに、とにかく「今の配当利回り」に注目するスタイルです。
組み入れ上位企業(2025年7月時点の一例):
- AT&T(通信)
- Chevron(エネルギー)
- Verizon Communications(通信)
- Kinder Morgan(エネルギー)
- Newell Brands(生活用品)
- Pfizer(医薬)



SPYDのセクター構成にもクセあり!
SPYDはセクターを均等に配分していないので、結果として偏りが出ます。特に多いのがこちら:
セクター | 割合(目安) |
---|---|
不動産 | 約20%前後 |
公益事業 | 約15% |
エネルギー | 約12% |
金融・通信・素材系など | 各10%前後 |
テクノロジー関連 | 少ない(ほぼなし) |
✅ 「景気敏感セクター」が中心なので、株価が上下しやすい傾向があります。
✅ 一方で、分配金の高さを維持しやすい業種が多いため、利回りは安定しています。
👉 だからこそ、VYMやSCHDとは構成も性格もぜんぜん違うんですね。
SPYDの魅力ポイントはここ!
✅ 高い分配利回り
SPYDは年利回り4〜5%前後と、米国ETFの中でも高水準です。分配金を生活費に充てたい人には魅力的。
✅ 年4回の分配タイミング
3・6・9・12月に分配があるので、キャッシュフローを定期的に得られる安心感があります。
✅ 等金額ウェイトで構成されている
時価総額ではなく、各銘柄をほぼ均等に保有しているので、1社の影響を受けにくい構造です。
他の高配当ETFとどう違う?
SPYDは「配当利回り重視型」のETFなので、安定性や成長性を重視するETFとは性格が違います。
比較対象 | SPYD | VYM | SCHD |
---|---|---|---|
特徴 | 利回り特化型 | 広く分散&安定性 | 増配・成長重視 |
保有銘柄数 | 約80 | 約400 | 約100 |
ウェイト | 均等型 | 時価総額加重 | 増配スクリーニング型 |
分配金 | 高い(4〜5%) | 中程度(3%前後) | 中〜高(3〜4%) |



👉 VYMとの違いについてはこちらの記事でも詳しく書いています
SPYDの注意点もチェック!
とはいえ、SPYDにはいくつかのデメリットやクセもあるので要注意です。
● 景気敏感なセクターに偏りがち
高配当銘柄が多い不動産・エネルギー・公益事業などが多めです。不況や金利上昇局面で下落が大きくなることも。
● 銘柄入れ替えが毎年ある
毎年「配当利回りランキング」で機械的に入れ替えるので、長期的な企業成長に賭ける投資とは違う側面もあります。
● 株価の値動きがやや荒い
セクター偏重+均等ウェイトのため、VYMやSCHDよりボラティリティ(値動きの幅)が大きくなる傾向があります。
僕の印象と向いている人



SPYDはこんな人に向いているかもしれません:
- 分配金を短期的なキャッシュフローに活用したい人
- FIRE後の「精神的な安心感」を配当で得たい人
- セクター分散よりも利回り重視で割り切れる人
一方で、「長期成長・安定性」を求める人はVYMやSCHDの方が合うかもしれません。
まとめ:SPYDの特徴をもう一度!
✔ 高配当(年4〜5%)を狙える
✔ 分配月が年4回で安定的
✔ 景気敏感セクターが多いので値動き注意
✔ 利回り特化型なので成長性は控えめ
✔ 他ETFとは異なる立ち位置で「補完枠」として検討もあり



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